天皇賞春、脇役たちの哀歌

見せ場も何もなかったディープ以外の馬たち。

2 リンカーン

強かった。競馬としてはベスト。相手が化け物だっただけ。ディープとリンカーンの競馬は、97年天皇賞のローレルとトップガンそっくりだった。明らかな早仕掛けのローレルを見ながら、セオリー通り坂の下りで徐々に加速し、最高の形で差し切ったトップガンリンカーンの鞍上は当時ローレルに乗っていた横山。いける。そう思ったことだろう。だが、あの化け物は脚が止まるどころか、終い33.5という有り得ない脚を使って彼を突き放した。生まれた時代が悪い。本当にその言葉しか出てこないだろう。

4 アイポッパー

流石に長距離では見くびれない。この時計にも対応出来るということは、中距離でも上位に食い込めるはずだ。今秋は日本でお願いします。

7 マッキーマックス

期待したほどのパフォーマンスは見せられず。とは言え3着以下は団子だったので悲観する内容ではない。宝塚に出てくれば、もう一度狙いたい。

9 トウカイトリック

トウカイトリックは逃げなかったのか、それとも逃げることが出来なかったのか。3番手ですぐに折り合いがついたから行くのを止めたようにも見えたし、付いていくだけで手一杯だったようにも見えた。どちらにしろ、その走りにはがっかりだし、一度も先頭に立てなかったのは逃げ宣言をした騎手の、馬券を買ったファンへの裏切りだと思う。

13 ビッグゴールド

引退して乗馬になるそうだ。この馬の先行力と粘りは、まだまだ現役で通用すると思うだけに残念。


その他の馬には特別な感慨なし。