朝日VS産経

まずは4日、小泉首相が年頭記者会見*1で、靖国問題について「もう外交カードにはさせませんよ」という、今更言っても遅すぎるわ!という発言をした。

これに対して、朝日新聞が5日の社説*2で殆どの新聞や言論人、知識人が反対しているにも関わらず、参拝をやめない上に、自分が外交問題にしておきながら中韓の態度を批判するとは何事だ!
という、お前どこの国の新聞だよ、とツッコミたくなるネタを投下。

このネタに食いついたのが、靖国参拝に諸手を挙げて賛成した産経新聞。6日の産経抄*3にて、え?オレら靖国参拝に賛成だけど?殆どが反対?おまえら自分の意見が国民の総意だと思ってない?あぁ、もしかして誤植?
と、馬鹿丸だしの論調で朝日を批判。

これに対して朝日新聞は、7日夕刊、窓にて反論。この記事はasahi.comにUPされないので以下に引用。
>>産経新聞をお読みでない読者の皆さまには要らぬお世話かもしれないが、次のデータに目を通していただきたい。昨年10月の小泉首相靖国神社参拝について、新聞協会会報によると、全国48の新聞が社説を掲げた。その論調は参拝に反対する主張が圧倒的だった。例えば−
聞く耳を持たぬ危うさ」(北海道新聞
国益に反する行動慎め」(岩手日報
憲法、外交感覚を疑う」(高知新聞
もろ手をあげて支持したのは産経だけである。賛否を明示しない社説も数紙あったが、それらも首相に慎重な対応を求めることに主眼が置かれていた。全国紙では、産経を除くすべてが首相に参拝しないよう求めている。
さて、やや旧聞に属するこんな話を長々と紹介したのにはわけがある。首相が年頭の記者会見で「靖国参拝を言論人、知識人が批判することは理解できない」と語ったことを、私たちは社説で批判した。そのなかの「全国の新聞のほとんどが参拝をやめるよう求めている」という記述について、6日付の『産経抄』で「誤植ではないか」と切りつけられた。今や朝日の言説に「ほとんどの新聞」が肯く時代ではないという指摘だ。それに異論はないが、各紙の論調が結果として一致することはある。靖国参拝がそれだ。産経の1面を飾る名物コラムである。正論も辛口もいいが、事実だけは正確にお願いしたい。
それとも、誤植だったのでしょうか。(恵村順一郎)<<
とまぁ、馬鹿な挑発に耳を真っ赤にして反論。しかも夕刊紙面という皮肉つき(産経は夕刊が売れなくて廃止した)。まぁ要約すると
『ばーか。お前の所みたいな政府に媚売ってるだけのB級新聞なんか始めから相手にしてないよーだ。お友達はみーんな反対してるもんねー。他の新聞も反対とは言ってないけど賛成してるとこなんてお前んとこだけだよ。賛成してないってことは反対みたいなもんだろ「慎重に」って言ってるし。ばーかばーか。
あ、もしかして誤植なの?』
という感じだ。

まるっきりガキの喧嘩。まぁどちらも頭おかしいので仕方ない。また産経が反論したら取り上げるかも。

まぁ取り敢えず、各論説へのツッコミを。

まずは朝日社説。
>靖国参拝に関して、ほとんどの新聞や言論人が反対…賛成してないから反対。都合の良い解釈だな。まぁそれでも反対寄りの意見の方が多かったのは事実なんだろうな。
>首相自らが外交問題にしておいて云々…ちょっとまて。靖国参拝の問題をわざわざ中韓にご注進して、外交問題に仕立て上げたのはお前等だろ。どうしようもねぇなこいつら。

続いて産経抄
オレは靖国参拝賛成派なので、産経が朝日に噛み付いたことに対してはGJと思ってる。だが、己の主張が何一つ入っていない。これによって、ただのガキの喧嘩になってしまった。

最後に朝日の『窓』
>正論も辛口もいいが、事実だけは正確にお願いしたい。
事実だけは正確にお願いしたい。
事実だけは正確に。

お 前 が 言 う な !