アグネスワールド

アグネスワールド 牡
通産20戦8勝 うち地方1戦1勝、海外4戦2勝
父:Danzig 母:Mysteries(母父:Seattle Slew)
主な勝ち鞍:99アベイユドロンシャン賞(仏G1)、00ジュライC(英G1)

名前通りの兄と弟。兄ヒシアケボノはその名の通りの超大型馬(というかデブ)だったが、今回言いたいのはそのことではなく、日本の国技、その横綱から拝借した名前の通り、国内の短距離レースで活躍した名馬だったね、ということ。
アグネスワールドはデビュー2戦目の函館3歳をレコードで制した後、骨折。朝日杯へ直行し、3番人気に推されたが結果は4着。勝ち馬は金色の怪物グラスワンダー。こればかりは相手が悪かった。腹いせに最初で最後の地方遠征。全日本3歳優駿を制してこの年を終えた。年明け初戦で2着のあと再度骨折。1年を棒に振る。
復帰後、目立つ活躍のなかった彼は(好走はしてたし小倉のレコード勝ちなんかもあったが)世界へ飛んだ。凱旋門賞に出走するエルコンのおまけのような扱いだったが、なんと遠くフランスの地で念願のG1初勝利を挙げてしまう。
でも日本のG1ではなぜか勝ちきれない。洋芝が得意なのか重い馬場が得意なのか直線が得意なのかコーナーが苦手なのか坂が苦手なのか日本が嫌いなのか、なんかよくわからないが勝ちきれない。あと少し届かない。再び海外へと飛び、ジュライCで優勝。帰ってきてスプリンターズSでまた勝てない。結局、これが国内最後のレースとなってしまったアグネスワールド。その名の通り世界で活躍した名馬。昨年、産駒が初めてG1に勝利した。海外のスプリント。実に彼らしい。