ゴウゴウキリシマの進路が見えた

皐月賞でシンガリ、先日のマイルカップでも15着に敗れ去ったゴウゴウキリシマ。近走の成績、走りはシンザン記念を勝った時からはとても想像出来ない。もはや走る気を無くしてしまったのではないか、とすら思える。


シンザン記念勝ち馬で、同じように春のクラシックでサッパリ奮わなかった馬がいる。アーリントンカップで6着に敗れたあと、スプリングS11着、ダービーでシンガリ中日スポーツ杯では12着と、初年度サンデー旋風吹き荒れるクラシックの中にあって、一際目立たない重賞勝利馬だった。
夏場、秋と果敢に重賞挑戦を繰り返しながらも、勝利に結び付かなかったその馬は、GIマイルチャンピオンシップに挑戦した。当然のように人気薄(16番人気)。
京都マイルの重賞勝ち馬にそぐわぬ低評価に発奮したのか、秘めたる実力を気まぐれに発揮したのか、なんと2着に飛んできた。配当は、なんとびっくり馬連10万馬券馬単も三連複もない、まして三連単などあるはずもない時代、この10万馬券に当時の競馬ファンがどれほどの衝撃を受けたことか。
その馬を含む馬連BOXを買っていながら、勝ち馬トロットサンダーを買っていなかった当時高校生のオレは、悔しくて夜眠れなかったのをよく覚えている。


サンデーサイレンス初年度産駒の世代に生まれ、大万馬券の立役者となったメイショウテゾロ
11年後の現在、サンデーサイレンス最後の世代に生まれたゴウゴウキリシマが、彼と同じ道を歩むに違いない。
ゴウゴウキリシマが出走するGIには今後も注目したい。